カラフル
黒板に大きく書かれた文字。



黒崎華は、親友を裏切って男を騙した最低な女




色んな色でカラフルに描かれた文字。


でもあたしには、真っ黒に見えた。



「・・・・最低だよね」


「本当だよ、真美が可愛そう」


「悠くんも可愛そうだよ?好きでもないのに抱きつくなんて最低」



小さく、でもしっかりと耳に届く声。


何で?



誰がこんな事・・・・



「華、アンタ。自分が何したか分かってるの??」


目の前にたった人の顔を見る。



それは、怒りに満ち溢れた真美の顔。
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