お楽しみが待ってる


今更、どんな顔して来たんだって、
追い返されると…思ってた。


うん。そうしようと思ってた。


…じゃあ、どうして…?


その質問に素直に答えるほど…
あたしのプライドは腐ってない。



今…この会社には、あなたのような
経営のプロが必要だった。
これから、この会社を守っていくために。

あたしが、社長としてあなたを雇ったのは、
そのためよ?

…そうか。

アキ…俺、あの時…


言い訳なんて、聞きたくない!


洋平が…ハッとして言葉を切った。



…私は、相原です。
過去のことは…忘れてください。
私も…忘れました。


真っ直ぐ目を見て、そう言った。


洋平の目の色が、暗く感じたのは…
きっと見間違いでしょ?


この人が、心を痛める資格なんて、
1ミリもない。
そんなの…認めない。

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