イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
『え~つまんないな~。っていうかね。母さんたち、まだ籍入れてないのよ。だからあなたたちはまだ兄妹じゃないのよ』

「へ~そうなんだ。・・・ってえええ?!籍入れてないの?!」

驚いて思わず大きな声を上げるとまわりの視線が一気に私に集まり、私は人気のない売り場通路へと移動する。

『そうよ。新婚旅行から帰ってきたら籍を入れるんだけど…あれ?教えてなかったっけ?』

「知らないよ。っていうかなんでそんな大事な事今言うのかな?」

『ごめんごめん。って今どこよ』

「スーパー」

すると母の笑い声が聞こえ、余計に腹が立った。

『とにかく、建一君と仲良くしてね。もしおめでたい話でもあるなら私たちが入籍する前に報告してね。書類とかいろいろと面倒だから』

「はあ?何言ってんの?意味がわかんないんだけど」

『何でもいいんだけどあとよろしくね』

母は言いたいことだけ言うと電話を切った。

何なの?おめでたいことって・・・それよりも私たちまだ兄妹じゃないの?

そうおもったら今までの1ヶ月半は何だったんだ?同棲と変わんないじゃん。いや違う。


ルームシェア?共同生活?あれもう訳わかんないよ~~~~!
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