イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
なぜ、応接室なの？普段通り部長のデスク前でいいのでは？それとも応接室じゃなきゃいけないはなしなのだろうか？

はたまた、私何か大きな失敗でもしたのかと不安にある。

すると文佳が席を立とうと腰を上げた。だが部長は首を横振ったため文佳は座り、私を心配そうに見る。

宮田さんならわかるかもと席を見たが、外回りなのだろうか不在だった。

一気に緊張が走る。

部長は、応接室の前で私に早く来いと言わんばかりの表情で見る。

私は、急いで応接室の方へと向かう。

「失礼します」

中に入ると部長に向かい側に座るようにと言われる。

「急に呼び出して悪かったね」

「いえ…で、お話というのは」

話し方は会社で見せる優しい声だが、相手は私。一緒に住んでいるのになぜ敢えて普段通りの口調じゃないのか
嫌な予感しかせず緊張が走る。

するとコンコンと応接室のノックの音が聞こえる。

「どうぞ」

部長が返事をしドアが開く。すると中に入ってきた人に目が点になる。
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