イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

妹なのになぜ？

「悪いね。建一君遅くなってしまって」

すると部長が立ち上がるので私も慌てて立ち上がり一礼する。

「いえ、こちらこそ、本来ならば私どもが行くべき所をわざわざここまできて頂きありがとうございます」

「いいんだって。ほら座って座って」

何でこんな所にうちの会社の副社長が来たの？

状況が全く掴めない私は一人あたふたする。

「もしかして・・・彼女が？」

「そう。彼女がみずほです」

ここは自己紹介するべきなのか？どうすべきかなやんでいると副社長が私の方を見てニコッと笑う。

「建一がいつもお世話になってるね。急に家族が増えてびっくりしてるよね」

副社長は部長の叔父に当たる人で、がっちりとした体型だが並ぶと少し似ている。

「え？は…はい」

どう答えたら良いのか分からずあやふやな返事をする。

「ばーか。そこはいいえ全然だろ？」

「え？でも…本当の事だし・・・」

すると副社長がクスクスと笑い始める。

っていうか本当に何で私が呼ばれたのかわからない。