イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
そして最初に着いた場所は美容室。

「いらっしゃ~い。ケンちゃん待ってたわよ~」

私たちを出迎えてくれたのは凄くスタイルのいい、男性。

「急で悪かったな」

「何言ってるの?大好きなケンちゃんのためなら何でもやるわよっ。ところで・・・このグラマーな女の子はケンちゃんの何?」

思い切り敵意むき出しで睨まれ、どうしたら良いのか困る。

「彼女は俺の・・・妹だ」

何?今の間は

「ええええ?!やだ~私はてっきりケンちゃんの彼女かと思って。ごめんなさいね。でもケンちゃんとは・・・・・・似てないわね」

美容師さんは女性のような仕草で両手を胸に置く。

「・・・まあな。最近出来た妹だから」

すると今度はキャ~と言い両手を胸に置く

「ちょっと何それ?生き別れとか~?」

「親同士の再婚で妹が出来たんだよ。護(マモル)どうでも良いけど時間がないから早くしてくれ」

「ちょっと!護はやめてリズって呼んでって言ってるでしょ?とりあえず妹ちゃんから先にやるわよ」

何だか2人の会話は漫才のようで面白くて少しだけ緊張がほぐれた
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