イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
あれよあれよという間に私はリズさんの手によって自分でもびっくりするぐらい綺麗になった。

「どうよ！」

ドヤ顔のリズさんは私にではなく建一さんにいった。

「・・・このぐらいやってもらわないと意味ないしな」

「ん～～～んもう。素直に参りましたって言いなさいよ」

「そう簡単に言うかよ。それよりも次は俺だろ？早くしてくれよ、パーティーに遅れちゃうからさ」

私は後ろのソファで二人の掛け合いをじっと見ていた。

「どうぞ」

スタッフの女の子が私に冷たいお茶を出してくれた。

「ありがとう。あの･･･あの二人はいつもあんな感じなんですか？」

「あ～店長と七瀬さんですよね。二人は高校からの友達なんですよ。いつも予約しないで突然来るから店長、
怒るんですけど･･･本当は凄くうれしいんですよ。七瀬さんがいなかったら今の自分いないって言ってますから」

よく考えたら私、建一さんと一緒に暮らしているけど彼の事なにもしらないんだ。

建一さんの高校生時代ってどんなんだっただろう。
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