イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

初パーティー

同業者懇親会パーティーと言うことで大企業から中小様々な企業が参加しているパーティーで、会場の広さと人の多さに圧倒される。

会場前で直立不動になる私に建一さんは「ほら」と言って腕を差し出す。

「はい?」

腕を組みをしろということだった。

緊張しながら建一さんの腕に私の腕を入れる。

「じゃあ行くよ」

その声はさっきまでの声ではなく、会社での優しい声だ。

だが建一さんが言っていた最初は大変という意味をこの後思い知ることになる。



会場に入り、進むにつれ視線の痛いこと痛いこと。

もちろん、視線の矛先は私の隣の兄貴(仮)だ。

「七瀬さ~ん」

「建一さま~」

年齢問わずとはこういうことを言うのか?
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