イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
私は勢いよく階段を駆け上がった。

何で建一さんの言葉を遮ったの?

建一さんはきっとキスのことを言おうとしていたはずだし、私が一番理由を知りたかったはずなのになぜ逃げる様な事したの?聞くのが怖いから?

私は建一さんからどんな言葉を聞けば満足だったのだろう。

もうわけがわかんない。

そしてふと足を止めた。

もしかして、どんな言葉を言われても私は受け止める自信がないのかもしれない。



結局私は建一さんからキスの意味を聞く事はなかった。

聞かなかったのはもちろん自分の判断。

そして建一さんもあの件について話す事はなにもなく、キスの理由は闇の中・・・といったところだ。
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