イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「そっか~それならいいけど…でもそれなら尚更だ、あのさ」

「なに?」

「単刀直入に聞く。彼氏いる?」

「え?そんなのいるわけないよ」

「なんで?」

信君はかなり驚いた様子だ。

「だめなのよ。自分の身体にコンプレックスがあって…信君もびっくりしたんじゃない?私の胸。信君と一緒に遊んでいた頃は顔も黒くて活発で・・・でも自分でも信じられないくらい胸が成長しちゃって…これのせいでみんなが私を色眼鏡で見るようになったの。だから男性と付合ったこともないのに遊んでいるとかあることないこと陰口たたかれて…」

どうしてだろう。人にこんなことを話すのは初めてかもしれない。

幼なじみの力って凄い

「俺はそんな奴らとは違う。確かにみずほは変わったけど中身は俺の知ってるみずほのまま。久しぶりの再会で言うつもりはなかったけど・・・俺と付合わないか?」

「え?」

驚いて口がポカンと開く。

「ごめん。驚くよな。俺も今日言うつもりはなかったんだ。だけど同世代の男と暮らしているとか、みずほが悩んでる事とか聞いたら俺が守らないでどうするって思って…それにみずほは俺の初恋の人だから・・・」

「え?」
< 152 / 225 >

この作品をシェア

pagetop