イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
本当の気持ち
母達が新婚旅行にいって2ヶ月が過ぎた。
あのキス以来、私たちは更に会話がなくなった。
というより建一さんを避ける様になった。
顔を合わすといろんな事を考えてしまうし、早く建一さんへの気持ちに区切りをつけたかったからだ。
でもやり方としては幼稚だと思う。そんな自分が情けない。
だけどあと1ヶ月で母達も帰ってくる。せめてそれまでには自分の気持ちにけりを付けたいところ。
「あのさ…急かすつもりはないんだけど…返事が聞きたいなと思って」
少し前にされた告白の返事をしていなかった。
ついつい甘えていたと言えば聞こえは良いが実際には逃げていた。
確かに信君と一緒にいると緊張もしないし話が途切れることはない。彼氏にするなら申し分の相手だ。
だけど、どうしても大きな1歩を踏み出せないでいたからだ。
「ごめんね信君。もうちょっと待ってほしい。ちゃんと返事するから」
「いいんだ。いいんだけど…やっぱり兄妹といっても血は繋がってないし、年も近いしさ・・・気になって」
「大丈夫だよそれは。だって・・・私嫌われてるから・・・」
だめだ、どうしても建一さんの事になると胸が痛む。
「え?そうなの?そうなんだ・・・」
信君は何か言いたそうに私を見た。
「何?」
私の目を見つめ小さく溜息をついた。
「実は・・・俺、縁談話が来ててね…」
あのキス以来、私たちは更に会話がなくなった。
というより建一さんを避ける様になった。
顔を合わすといろんな事を考えてしまうし、早く建一さんへの気持ちに区切りをつけたかったからだ。
でもやり方としては幼稚だと思う。そんな自分が情けない。
だけどあと1ヶ月で母達も帰ってくる。せめてそれまでには自分の気持ちにけりを付けたいところ。
「あのさ…急かすつもりはないんだけど…返事が聞きたいなと思って」
少し前にされた告白の返事をしていなかった。
ついつい甘えていたと言えば聞こえは良いが実際には逃げていた。
確かに信君と一緒にいると緊張もしないし話が途切れることはない。彼氏にするなら申し分の相手だ。
だけど、どうしても大きな1歩を踏み出せないでいたからだ。
「ごめんね信君。もうちょっと待ってほしい。ちゃんと返事するから」
「いいんだ。いいんだけど…やっぱり兄妹といっても血は繋がってないし、年も近いしさ・・・気になって」
「大丈夫だよそれは。だって・・・私嫌われてるから・・・」
だめだ、どうしても建一さんの事になると胸が痛む。
「え?そうなの?そうなんだ・・・」
信君は何か言いたそうに私を見た。
「何?」
私の目を見つめ小さく溜息をついた。
「実は・・・俺、縁談話が来ててね…」