イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
家に着いたのは10時半頃だった。
リビングに入ると珍しく建一さんがいた。何だか2回目のキスの時の事を思い出して、そこにいるだけでドキドキしてしまう。
ソファに寝そべって映画を観ていたが私に気付くと視線だけを向ける。
「今日もデート?」
相変わらず会社では決して発することのない冷たい声だ。
「はい」
「ふ~ん」
素っ気ない返事にチクッと胸が痛む。
だからといってどんなデートしたの?とか質問攻めにあうのも凄く嫌だけど・・・全く自分の我が儘さに嫌気が差す。しかも建一さんのことを忘れるために信君との結婚を検討してるんだもん最悪だ。
こんな自分が史上最悪に大嫌いだ。
建一さんは再び視線を映画に戻す。
会話は終わり。
心の中で大きな溜息を吐き自室に行こうと回れ右をする。
「てっきり泊まりかと思った」
独り言の様な言い方だが私にはちゃんと聞こえた。
こんな一言にいちいち反応することはない。そう思うのにそれが出来なかった。
「泊まった方がよかったですか?」
背を向けたまま問いかける。
「別に・・・俺には関係ないから・・・」
リビングに入ると珍しく建一さんがいた。何だか2回目のキスの時の事を思い出して、そこにいるだけでドキドキしてしまう。
ソファに寝そべって映画を観ていたが私に気付くと視線だけを向ける。
「今日もデート?」
相変わらず会社では決して発することのない冷たい声だ。
「はい」
「ふ~ん」
素っ気ない返事にチクッと胸が痛む。
だからといってどんなデートしたの?とか質問攻めにあうのも凄く嫌だけど・・・全く自分の我が儘さに嫌気が差す。しかも建一さんのことを忘れるために信君との結婚を検討してるんだもん最悪だ。
こんな自分が史上最悪に大嫌いだ。
建一さんは再び視線を映画に戻す。
会話は終わり。
心の中で大きな溜息を吐き自室に行こうと回れ右をする。
「てっきり泊まりかと思った」
独り言の様な言い方だが私にはちゃんと聞こえた。
こんな一言にいちいち反応することはない。そう思うのにそれが出来なかった。
「泊まった方がよかったですか?」
背を向けたまま問いかける。
「別に・・・俺には関係ないから・・・」