イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

「あのね･･･昨日の返事なんだけど･･･」

「うん」

信君が真っ直ぐな目で私を見る。

嫌いじゃないし、もし建一さんと恋人になっていなかったら間違いなく信君を選んでいたし、初めて好きになった人。

だけど私は建一さんと出会ってしまった。

「ごめんなさい」

回りくどい言い方は何だか自分を守っているみたいで嫌だった。だから単刀直入に言った。

するとなぜか信君は笑っている。

え？私何かおかしな事いったっけ？首を傾げる。

「ごめん、ごめん。フラれてるのに笑ってる俺って変だと思うよね。だけど･･･みずほは昔から顔にでるから目が合って、椅子に座るまでに･･･わかっちゃったんだよね」

「え？」

「それに･･･ちゃんと真剣に考えたいから時間がほしいっていったみずほが俺と別れて数時間後に結論を出したって事は何かみずほの中に大きな変化が起こったって思ったんだ」