イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
いつもの様に私は電車、建一さんは車で出勤するため家をでる。

「な～俺の車でいかないか？」

「え？でもそれは･･･」

やはり気になる。

少し前に建一さんの車に乗っているところを宮田さんに見られている。

あの時は何とかごまかしたけど、次もごまかせるとは思えない。

すると建一さんが私の頭を軽くポンポンと叩く。

「わかったよ。俺とお前が一緒だと噂好きの社員にあることないこと言われるしな」

「ごめんなさい」

「仕方がないな。これで許してやるよ」

そう言うといきなり顔が近づいてきてチュッとリップ音をわざと出し唇にキスをした。

「建一さん！」

びっくりしたと同時に顔が熱くなる。

「安心しろ。まだ敷地内だから誰もみてねーよ。じゃあな～会社で」

建一さんは片手をヒラヒラさせながらガレージへと向かった。

私はキスの熱が冷めるまでしばらくここを動けなかった。
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