イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「注文した？」

椅子に座りながら文佳に聞く

「うん。日替わり定食」

「すみません。日替わり定食ください」

急いで来たので店員さんがもってきてくれたお水も一気に飲み干してしまう。

「ごめんね、いつも食堂なのに」

「それよりも本当に部長と付合ってるの？」

申し訳なく頭を下げる私に声をかけたのは文佳ではなく宮田さんだった。

私がコクっと頷くと宮田さんがうなだれるように肩を落とす。

でもここはちゃんと順を追って説明しなければ･･･

私は母の再婚相手が実は七瀬フーズの社長で、部長とは兄妹になる予定だった事。

一緒に生活をしている間に彼の事が好きになった。

そして最近お互いの気持ちを知り交際を始めた事をはなした。

「凄い。ドラマみたい」

「一緒に住んでた？」

二人が同時に声を上げるが言ってる言葉は全く違っていた。
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