イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

「相手が相手なもんだから本当の事は話せなかったし、まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったから･･･」

何を言っても事後報告じゃ、言い訳にしか聞こえない。

「でも、これでなんかいろいろと繋がった様な気がする」

宮田さんがふて腐れた様な口調で言うと水をぐいっと飲んで乱暴にコップを置く。

「何が繋がったのよ～」

文佳が首を傾げる。

「は？合コン寸前に部長からの電話で大沢さんはドタキャン。かと思えば変な時間にうちの部の応接室に呼ばれ
お偉いさんと同席していたり、食堂でお昼ご飯を食べてるとやたら視線を感じたし…それぜーんぶ部長が大沢さんのことが好きだったからなんだってやっとわかった。あ～あ、やっぱり僕は永遠のお茶のみ友達だよ」

うなだれる宮田さんに文佳は笑いを堪えているようだ。

私はなにも言えず苦笑いするしかなかった。