イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「確かに何人かの方から告白された事はあります。だけど挨拶をかわす程度の人にいきなり告白されて付合いますか?私の事なにも知らないんですよ。もちろん私だって相手のことをなにも知らない。そんな人とつきあえるわけがない。だからお断りするんです。そうすると必ずといっていいほど悪い噂が立つんです」
三浦さんは言い返す言葉が見つからないようで唇を噛んでいる。
でもここで引き下がる訳にはいかなかった。
「七瀬部長だって最初は大嫌いでした。口は悪いし、ワガママだし、でも相手のことを知っていくうちにもっと彼の事を知りたい。そう思ったんです。だから――」
パンッパン
ての叩く音に振り向くと建一さんが入ってきた。
「お騒がせして悪いね。だけど彼女の言った事は間違いじゃない。多分俺たちが出会ったときはお互いを牽制しあっていたし喧嘩ばかりだった。だけど日を追うごとに彼女の良さに気付いた。色仕掛け?冗談じゃない。キスも俺からの一方的なものだ。そういうわけだから・・・今後何か言いたいことがあれば営業部に来てくれ。全て俺が対処する。以上…さあ仕事仕事」
建一さんは私の頭をポンと叩くと私にしか聞こえない声で「頑張ったな」と褒めてくれた。
三浦さんは言い返す言葉が見つからないようで唇を噛んでいる。
でもここで引き下がる訳にはいかなかった。
「七瀬部長だって最初は大嫌いでした。口は悪いし、ワガママだし、でも相手のことを知っていくうちにもっと彼の事を知りたい。そう思ったんです。だから――」
パンッパン
ての叩く音に振り向くと建一さんが入ってきた。
「お騒がせして悪いね。だけど彼女の言った事は間違いじゃない。多分俺たちが出会ったときはお互いを牽制しあっていたし喧嘩ばかりだった。だけど日を追うごとに彼女の良さに気付いた。色仕掛け?冗談じゃない。キスも俺からの一方的なものだ。そういうわけだから・・・今後何か言いたいことがあれば営業部に来てくれ。全て俺が対処する。以上…さあ仕事仕事」
建一さんは私の頭をポンと叩くと私にしか聞こえない声で「頑張ったな」と褒めてくれた。