イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

それから三浦さんが私に何か言うことはなかった。

仕事が終わり、いつもの様にスーパーのタイムセールに間に合うよう急いで支度をした。

そしてエレベーターで1階まで下り、出入り口へと向かう。

「大沢さん！」

振り返ると三浦さんが立ってた。

「お疲れ様です」

午後に物言いがあったため、どうしても笑顔になれず視線を外すように返事をする。

「あっ、あのさ･･･さっきは･･･ごめんなさい」

三浦さんが勢いよく頭を下げた

「頭を上げてください。もう良いです。気にしていないと言えば嘘になりますが、今謝って頂けたので十分ですよ。それじゃあー」

「悔しかったの」

「え？」

意外な言葉に足を止め振り返る。

「･･･大沢さんが宮田と仲良くしているのに部長と一緒の所をみて」