イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

駐車場に車を止めると部長は

「食事の用意も入らない。洗濯も自分でする。だがマンスリーマンションに住むのは許さない」

部長は車を降りる。私も続けて降りる。

「待ってください。なんで？私の事が気にくわないんでしょ？それなのに何で許してくれないの？　何でも自分でするというのなら私はここにいる意味はないですよね。なんで？」

初めて部長に対して怒りを覚えた。

そして自分が情けなくなる。こんな男を優しくて思いやりがあると勘違いして少しでもこの人に憧れていたことが情けない。

すると部長は足を止め振り向くと私をみて

「もう一度言う。この家を出て一人暮らしするのは許さない。これは兄としての命令だ」

というと家の中へと入った。

私はその場で立ち尽くししばらく動けなかった。