イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「でもさ、なんで名字はそのままなの?」
文佳の質問は止まらない。
「それは…文佳みたいに根掘り葉掘り聞く人にいちいち答えるのが面倒だから」
「え~~?そんなに質問してないけど~。で?ちなみに新しい名字ってなに?」
え?今まではなんとなく話をごまかせたけど、どうしたらいい?七瀬なんて言ったら確実にバレる。それとも偶然を装うか?
「新しい名字は――」
「寺田さん」
この聞き覚えのある声は・・・顔を上げ顔が強ばる。
「七瀬部長。どうしました?」
文佳の目がハートになる。文佳ごまかされるなよ。このマスクの下には悪魔が棲んでるんだからと言いたい気持ちをぐっと堪える。
「午後から来客があるから申し訳ないけど早めに準備をお願いしたくて」
「はい。わかりました」
「頼むね。ところで・・・随分楽しそうだけど何かあったの?」
むむむ?まさか探りにでもきたの?
文佳の質問は止まらない。
「それは…文佳みたいに根掘り葉掘り聞く人にいちいち答えるのが面倒だから」
「え~~?そんなに質問してないけど~。で?ちなみに新しい名字ってなに?」
え?今まではなんとなく話をごまかせたけど、どうしたらいい?七瀬なんて言ったら確実にバレる。それとも偶然を装うか?
「新しい名字は――」
「寺田さん」
この聞き覚えのある声は・・・顔を上げ顔が強ばる。
「七瀬部長。どうしました?」
文佳の目がハートになる。文佳ごまかされるなよ。このマスクの下には悪魔が棲んでるんだからと言いたい気持ちをぐっと堪える。
「午後から来客があるから申し訳ないけど早めに準備をお願いしたくて」
「はい。わかりました」
「頼むね。ところで・・・随分楽しそうだけど何かあったの?」
むむむ?まさか探りにでもきたの?