イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
優しさと意地悪の間で
「ふ~っ」
食堂を出ると全身の力が抜けるように大きな溜息が出た。
家でも会社でも落ち着く場所がない。このままじゃストレスは溜るばかり。
何かストレスを発散させたい。そう思いながらエレベーターが来るのを待っていた。
「大沢さん」
突然、声をかけられた。でも聞き慣れない声。声のする方を向くと
白衣を着ている男性だった。見た感じ私よりも若そうだ。
「あの?」
「あっ、すみません。ぼ、僕、商品開発部の牧村といいます」
牧村さんと名乗る男性は私に名刺を差し出した。
商品開発部というのはその名の通り商品を生み出す部署で新商品のスイーツの開発をしている。
だが私とはあまり縁のない部署だ。
「・・・私になにか?」
「あのですね…今新しい商品の試作品をいくつか作ってるんですが、その…試食をして頂きたいと思って」
「試食ですか?でも何で私なんですか?」
「普段は研究員が試食したり、上層部の人に試食してもらい新商品が決まるんですが、今回、新商品の選考がかなり苦戦してまして・・・それでうちの女性社員を数名選んでその人達にジャッジしてもらおうということになったんです。
それで大沢さんに選んでもらいたくて・・・」
理由はわかったけどなぜ私なのだろう。牧村さんとは面識はないのに。
食堂を出ると全身の力が抜けるように大きな溜息が出た。
家でも会社でも落ち着く場所がない。このままじゃストレスは溜るばかり。
何かストレスを発散させたい。そう思いながらエレベーターが来るのを待っていた。
「大沢さん」
突然、声をかけられた。でも聞き慣れない声。声のする方を向くと
白衣を着ている男性だった。見た感じ私よりも若そうだ。
「あの?」
「あっ、すみません。ぼ、僕、商品開発部の牧村といいます」
牧村さんと名乗る男性は私に名刺を差し出した。
商品開発部というのはその名の通り商品を生み出す部署で新商品のスイーツの開発をしている。
だが私とはあまり縁のない部署だ。
「・・・私になにか?」
「あのですね…今新しい商品の試作品をいくつか作ってるんですが、その…試食をして頂きたいと思って」
「試食ですか?でも何で私なんですか?」
「普段は研究員が試食したり、上層部の人に試食してもらい新商品が決まるんですが、今回、新商品の選考がかなり苦戦してまして・・・それでうちの女性社員を数名選んでその人達にジャッジしてもらおうということになったんです。
それで大沢さんに選んでもらいたくて・・・」
理由はわかったけどなぜ私なのだろう。牧村さんとは面識はないのに。