イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

合コン？！

部長との生活が1週間経った。

最初はあんなに冷たい態度を取られ、マンスリーマンションに住もうと思ったほどだったが、冷たい部長にも徐々に慣れてきた。

会社では相変わらずお昼休憩に文佳といると話しかけてくる。

もちろん今日も話しかけてきた。

優しいイケメンに変身した部長は文佳がいるときだけ私にもやさしい。

やっぱり私の予想は当たっているのかもしれない。

「あ、あのさ」

「ん？なに？」

私は思い切って話を切り出した。

「部長、文佳に気があるんじゃない？」

文佳はパチパチと大きく瞬きしたかと思うと思い切り笑った。

「ないない。あるわけないじゃん」

あまりに予想外な返事に私の方がキョトンとしてしまう。

「で、でもいつも二人でいるとき必ず話しかけてくるじゃん。それって――」

「それ逆だから」

「はい？」