イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
あ~あ。

じゃあうどん屋でのあの赤ら顔の原因は何だったんだ?

ってなんで私がここまで悩まなきゃいけないのよ。

別にどうだっていいはずなのにねっ!

私は文佳と別れ持ち場へ戻る事にした。

「大沢さ~ん」

経理部の入口手前で同じ部署の三浦さんが声をかけてきた。

三浦さんは私の1つ上の先輩。おしゃれでメイクもばっちりの女子力の高い人だ。

「なんでしょう」

すると三浦さんに手をつかまれ給湯室へと連れてかれた。

そしていきなり手を合わせる。

「大沢さん。私のお願い聞いてほしいの」

「な、なんですか?」

こんな返事をしてなんだけど、実は何の頼みか大方分かっている。

「一人、あと一人足りないの?おねがい合コンに出てくれない?」

やっぱり。
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