イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
「あ～！寺田さん…そんな言い方ないんじゃない？同じ部署でしょ？」

「同じ部署だからこそ、お昼ぐらい誰にも会いたくないんですけど･･･」

「酷いな～でも座っちゃおっと」

「あー！」

子犬とネコの喧嘩を見ているようだ。

「昨日は、ドタキャンみたいになってすみませんでした」

「仕方ないよ仕事だったし…でも僕的には凄くショックだった。凄く楽しみにしてたから・・・」

寂しそうにカレーを食べ始めた。

「でも楽しかったんじゃないですか？合コン」

文佳が会話に入ってきた。

「大沢さんがいない合コンなんて合コンじゃなかったよ」

口を尖らせる仕草はまさに子犬の様だ。

「あの･･･差し出がましいかと思いますが、みずほは合コンとか大嫌いなんで多分こういうことは二度とないと思いますよ」

文佳が助け船を出してくれた。

「えええ？！そうなの？」

露骨に驚く宮田さんに私は苦笑いするしかなかった。

「そっか･･･そっか･･･そうなんだ。」

宮田さんはカレーを食べながらぶつぶつ呟く様に言うとパッと顔を上げて私をみた。
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