超カリスマ美容師のチャラ男は幼なじみデス
糖度増しの幼なじみは最強?!
初めてのヒロインキャラクターのため、私は必死に台本を読み込み演じるキャラクターを掴むのに必死であっという間に一週間は過ぎていった。
そう、本日は先週約束した隼颯とのドライブデートの日。
私はいつもより随分と早起きをして、朝から念入りに準備をしていた。
そんな私の様子を見ていた妹、紗月が隼颯にそんな私の様子をリークしてることなど気付かず…
「こんなもんかな…」
姿見に全身を写す。
今日の私は頑張ってストレートの黒髪を今日はコテで巻いてふんわりさせた。
ミディアムボブの髪はふわっとして可愛らしい。
ドットのスカートに白のカットソー、買ったばかりのバックを持って準備完了。
「よし、出来た!ってなんで私はこんなに気合い入れまくってるんだ!」
思わずセルフツッコミを繰り広げる私に、妹の紗月はサラッと一言を投げてきた。
「うん!お姉ちゃんは可愛いからね、これは隼颯兄が喜ぶよ!」
うんうんとしたり顔で頷くとさらに、追加爆弾が…
「そんな、隼颯兄はもう迎えに来たよ?」
慌てて着替えようとしたものの、着替える時間もなく登場した隼颯。
私は気合い入りまくりのスタイルで呆然としてしまった。