超カリスマ美容師のチャラ男は幼なじみデス

私に今まで見たことないくらい甘い顔してたって、期待してはいけない。

そんな期待をして違うとなったときに自分が受けるダメージを想定すると、私にブレーキが掛かる。

きっと、こんなだから何も変わらないのかな。
このデートだってきっと隼颯の気まぐれだよね…

私は小さくため息を零すと、気持ちを切り替えた。

「午後はどうするの?」

そう尋ねれば、隼颯はニッコリとそのイケメンを生かした笑顔を浮かべて答えてくれた。

「午後はまた移動するよ。行きたいところがあってさ」

そうして、バーベキューを簡単に片付けると私達は駐車場へと戻り車に乗り込む。

そして今更気づく……。

今日の移動中、終始手を繋いで歩いてる。
しかも、指を隙間なく絡める感じで…

それに違和感なく馴染んでた私って一体…

ついセルフ突っ込みしつつも、車は進む。

次についた先は、アウトレット。
この系列のアウトレットは私の好きなブランドが多い。

「さ、チラホラ見るのは目的の店に行ってからな?」

そう、車から店舗に歩いてくる間しっかり繋がってる手。

いつの間にか手の大きさも変わってる。
昔繋いで歩いてた頃は同じくらいだったのにな。
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