超カリスマ美容師のチャラ男は幼なじみデス
俺は紗友里の言葉を聞いて、何とかしなければとなりふり構っていられない。
そんな気持ちになり、その後どんどん紗友里に積極的にアプローチをしていくことになる。
好きな女に振り向いてもらうため…。
俺のそれは、傍から見ると滑稽なほど必死だった。
そのころ、同僚で友人の響也曰く。
「見た目を裏切る誠実さと必死さで、周りの女子ドン引きよ?」
とのこと。
自分にとっての唯一に必死になって何が悪い。
開き直りと、元から持ち合わせていた行動力はフル活用。
そこにここまでで培ったコネもフル活用した。
俺はそれだけ必死だった。
だって、好きも、大好きも気持ちを表す上で足りない。
愛してるすら、何度言っても足りないほど。
俺は溺れるように彼女に焦がれている…
仕事でどれだけ持て囃されようと、惚れた女の前ではどうしようもないただの一人の男になる。
むしろ、カッコ悪いくらい必死だな。
紗友里、俺を好きになってくれ…
そんな想いで、俺は必死に長年の幼なじみの彼女にアタックする事になった。