ファインダー越しの君へ
2 モデル
着いたのは化学室だった。
無人の室内で待っていたのは、おそらく高価であろうカメラ達。
「オレのこと知らない?」
唐突に宇佐見先輩(?)が言った。
「はい、知りません!」
元気よく塁が答える。
ふーっと息を吐きながら塁のカバンを奪い取り、手近な机に置く。
腰に手を置き、上下に頭を振る。
どうしたものかといった表情だ。
「俺は、宇佐見圭。3年だ。この通り、写真をやっている」
そう言って、高そうなカメラ達に手を置く。
「河彩塁、頼みがある」
およそ頼んでいるとはいえない尊大な雰囲気で圭は続けた。
「モデルになってくれないか」
無人の室内で待っていたのは、おそらく高価であろうカメラ達。
「オレのこと知らない?」
唐突に宇佐見先輩(?)が言った。
「はい、知りません!」
元気よく塁が答える。
ふーっと息を吐きながら塁のカバンを奪い取り、手近な机に置く。
腰に手を置き、上下に頭を振る。
どうしたものかといった表情だ。
「俺は、宇佐見圭。3年だ。この通り、写真をやっている」
そう言って、高そうなカメラ達に手を置く。
「河彩塁、頼みがある」
およそ頼んでいるとはいえない尊大な雰囲気で圭は続けた。
「モデルになってくれないか」