嗚呼私の王子様



すると、急に目の前に現れたのは

おもちゃの剣を持った男の子。



「何で泣いてるの?」



そう聞かれてやっと、自分が泣いていたことに気付いた。



「ママと、はぐれちゃったの。水波、一人ぼっちなの。うぅ…っ。」



自覚してしまうと悲しさは増すようで、



私はボロボロと涙を流した。


< 4 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop