キスで溺れさせて
好きになんてならない
いくら学年トップで顔がそこそこ良くたって、好きでもない特に話したこともない人となんて付き合えない。
ましてや、私には好きな人がいる。
「 菜緒?なんかあった? 」
昔から優しくて、私のことを一番に考えてくれるお兄ちゃんみたいな存在。
私の一個上で今は美容師の専門学校に通っている
青野 岳大
「 ううん 何でもないよ ありがとう! 」
昔から大好きで岳大君に数年前、彼女が出来た時は物凄く泣いた。
今はその彼女さんと別れちゃったけど、そのことを知った時に喜んでしまった自分が今でも憎い。
「 なんかあったら言ってね 」
岳大君はこんなに私のことを心配してくれているのに。