【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛


予想していたよりもじゃこの具合が悪かったことにショックを受けていた。

まさか皮膚が壊死するまで悪くなっているなんて……。

この数日、元気がなく心配してきた。

言葉で訴えることのできないじゃこは、黙って痛みに耐えていたのだ。

それなのに、早くに病院にも連れて行かず、ここまで悪化させてしまったことに、自己嫌悪に陥る。


「オペ後も、しばらく傷を開放状態にして経過を診るから、入院してもらう必要がある」

「入院……」

「とにかく、今日はうちで預かる。一晩痛みを落ち着かせて、明日オペをするから」


ずんと沈んだ気持ちの中、淡々と説明をした先生は「わかったら、今日はお引き取りを」と話を締めくくる。

あまりにあっさりとしていて、「え⁉︎」と声を上げてしまっていた。


「まだ何か? 質問があれば受けるが」

「え、いや……」

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