【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛
早朝ドッグランでのハプニング



TSUJI Animal Clinicで住み込みでお手伝いを始めてから一週間が経った。

基本の生活スタイルは崩さず、病院食堂でいつも通り働きながら、帰宅後や休みの日は動物病院の仕事を手伝っている。

加えて、食事などの家事をこなしているけど、しんどいと感じることは今のところない。

思っていたよりも辻先生はうるさいことも言わず、私のやりやすいようにやらせてくれている。

初めは、口うるさく家政婦、いや、奴隷のように扱われるのかもしれない⁈なんて思ったりもしたけど、そんなことは全くなかった。

夕飯は和洋中どれでも構わないけど、お米が食べたいと言われていて、朝食はパン食をと要望されている。

だけど注文はその程度で、あとは特にこれをしろということもない。

逆にもっと何かした方がいいかと思い、掃除やら洗濯などを買って出たものの、それ以上働いたらまた倒れるぞと言われてしまった。


「ひまさん、どうっすか、蓮さんのとこでの住み込み生活は」


今日は、病院食堂が平日休みの日。
私は朝から動物病院のお手伝いに励んでいる。

午前の診療がひと段落した待合室は、少し前から患者さんの姿はない。

人がはけて待合室の清掃を始めると、受付の内側からムロくんが興味津々に話しかけてきた。

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