あなたへ
「変じゃないよね…」
鏡の前で自問自答。
「ダサくないよね…大丈夫。私は可愛い」
自分に暗示をかけて部屋を出る。
部屋着の中で1番お洒落な服を着る。
少しでもお洒落に見られたい。その一心で。
そしてそのまま濡れた服を洗面台に持っていく。
「……え?」
洗面台に入ると、お風呂場にふとんくんの着ていた服がかかっている。
どうやら乾かしているようだ。
「ふとんくんの服が…お風呂場に…」
なにに感動しているんだか。
…まてよ。
「ふとんくんは今何着てるの…?」
私は急いで洗面台から出てリビングに向かう。