あなたへ
「ありがとうございましたー!」
それから夕方近くまでパーティーは続き、その間すごく忙しかった。
「疲れた…」
バイトでこんなに動いたのは初めてだ。
「ほら、後片付け手伝って」
「はーい…」
私はトボトボと歩き、テーブルの上の食器たちを片付けていく。
「今日はちょっと早くお店閉じちゃおっか」
「その方がいい…皆も疲れてるっぽいし」
私はお母さんとそんな会話をする。
早く終わらせて部屋に戻ったら文化祭の準備の続きをして…
なんて考えていた矢先。
チリンチリーン
とお店のベルが鳴った。