四つ脚の絵書き歌
相棒が心配そうにこっちを見てきた。先ほどまでの威勢は消え、怯えた目でおれの様子を窺っている。


何だ、その目は。

まるでおれのことを敵みたいに。

敵……みたいに?


相棒の真っ黒い目には、敵と似たような体つきの生き物が映り込んでいる。

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