四つ脚の絵書き歌
そんなおれの主張に、相棒は何とも言えない眼差しを返してきた。
「……そうだな。似てるだけだもんな「……お前、絶対同じ種類だって思ってんだろ?」」
「……………」「………見損なったぜ相棒」
「いや違うんだ、よく聞いてくれ!」
「……聞かない」「いや聞けよっ!!」
相棒に裏切られた。こんなやつ大嫌いだ。
こういう所、相棒は3代に渡ってそっくりだった。皆正直なことしか言わない。いや、それはおれも同じかもしれないが。
「たとえお前がこいつと同じ種類の生物だとしても、お前は一生俺の相棒だぜ☆」
「……あ、そう」「信じてねぇだろお前っ!!」「信じられるかよそんなの!!」「いや信じろよっ!!」
かっこつけやがって。
そんなこと言ったって、おれが信じないことぐらいこいつだって分かってるだろう。こいつが産まれた時からずっと世話してるんだから。
「本当だよ、お前はいつまでも俺の相棒だよ。本当に」「……嘘つけ」「本当だっての〜」
ペロペロとおれの顔を舐めてきやがった。これはこいつの常套手段だ。
しかし……そこまで言うのなら、信じてやるか。何だか可哀想に思えてきた。
「……しょうがないな、信じてやる」「仕方なくかよっ!!」