カクテル紅茶館の事件簿録

「ヌイのこと考えなしの馬鹿だと思っててごめんはさい」

「ぶふっ!」

人がせっかく反省してるのに、ヌイは隠しもせずに吹き出す。

「人がせっかく謝ってるのに」

だから私は拗ねてみた。

「タマちゃん……。くっ、ははははは」

そんな私を見てヌイはまた繰り返し笑い続ける。

その声は騒がしい街の中であっという間に消えていった。
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