カクテル紅茶館の事件簿録

「え?」

織原先生の言葉に、先輩は驚きの表情のまま涙を溢れさせた。

「百合ちゃんが在学中は会いにいくことができないわ。

だけど、別にあそこの学生じゃないと会えないだなんてそんなことないでしょ?」

「でも、あそこの学生じゃないのに……、会ってくれるの?」

「もちろん」

「負担にならない?面倒じゃない?

美和ちゃんを困らせてしまうことにはならない?」

「そんなのなるわけないじゃない。

だって私が踏み出せるのは百合ちゃんのおかげなのよ?

百合ちゃんは可愛い生徒さんだけどそれ以上に私の大切な大切なお友達なのよ?」
< 219 / 333 >

この作品をシェア

pagetop