カクテル紅茶館の事件簿録
きっと。
百合先輩はそれを求めてはいないんだろうなと思ったから。
だけどその時何か糸みたいなものが繋がったのだろう。
そこから、百合先輩と私はすれ違えば言葉を交わすようになった。
そうしているうちに先輩のことを百合先輩と呼ぶようになっていた。
最近はもう少ししたら百合さんって呼んでみようかなと、一人そんなことを考えている。
「はぁい。お待たせー」
今日のヌイはテンション高めだ。
それは“その子“と何か関係があるのだろう。
「今日は趣向を変えてみたんだ」