カクテル紅茶館の事件簿録
二学期末のテストを目前に控えているのだ。
「タマちゃん、おかわりはいる?」
「いまは集中力を切らせたくないから後でにする」
私の申し出はヌイにとって意外だったらしい。
ヌイが私を二度見したのを肌で感じた。
まあ仕方ないか。
私がここへ通い始めて早くも二ヶ月が経とうとしている。
その間に私がおかわりを要求しなかったのはこれが初めてだった。
ヴィヴィヴィーヴィーヴィヴィヴィー。
私を二度見した後、ヌイは静かに隠し店を棚を開けすぐに戻ってきた。