火事場の王子様
うわぁっ、と仰け反りすぎて倒れそうになる聡美を、その課長らしき人がとっさに脇に手を入れ支えた。
課長はどうやら180㎝は憂に越える長身のため、小柄な聡美を支えるのに、腰までは距離があったため脇の下がベストポジションだったようだ。
あっ、脇汗がっ!と心の中で叫びながら、聡美は「すみません」と謝った。
「本当、小さいね。刈谷さん、宜しくね」
と、微笑みながら体を立て直してくれた課長に
「ありがとうございます。こちらこそ、宜しくお願いします」
と頭を下げた。
デスクへと戻る課長の背中を眺めていたら、課長はさりげなく掌をスラックスで拭っていた。
私の脇汗でお手を汚してしまって、すみませーん!と心の中で叫びながら、自席に戻った。
課長はどうやら180㎝は憂に越える長身のため、小柄な聡美を支えるのに、腰までは距離があったため脇の下がベストポジションだったようだ。
あっ、脇汗がっ!と心の中で叫びながら、聡美は「すみません」と謝った。
「本当、小さいね。刈谷さん、宜しくね」
と、微笑みながら体を立て直してくれた課長に
「ありがとうございます。こちらこそ、宜しくお願いします」
と頭を下げた。
デスクへと戻る課長の背中を眺めていたら、課長はさりげなく掌をスラックスで拭っていた。
私の脇汗でお手を汚してしまって、すみませーん!と心の中で叫びながら、自席に戻った。