夜の庭園ー少女たちの消える庭ー
「ああ......そんな噂、まだあったんだねえ」
睨み合う私たちをよそに、校長先生がぽつりと呟きました。
私たちが目を向けると、先生は苦笑いのような表情を浮かべていました。
「こんな日の当たらない場所に花壇があるなんて意味深に見えるかもしれないけど、これは今校庭にある花壇を作る時に、いらなくなった古い花壇を裏に持ってきたってだけでね。
要は不要物をここに片付けただけで、ここで花や植物を育ててたわけじゃないんだよ」
先生はレンガで組まれたスペースを指さしました。
「花壇っぽい形を残したのは、当時の先生たちの遊び心かな。
そのレンガの囲いの中は、今は粗大ゴミ置き場でね」
危険物に児童が近付かないように立ち入り禁止にしてあるのだと、校長先生は話しました。
「だけど、そういうのが逆に子供たちの想像を掻き立ててしまうんだな。
夜の庭園ねえ......」
睨み合う私たちをよそに、校長先生がぽつりと呟きました。
私たちが目を向けると、先生は苦笑いのような表情を浮かべていました。
「こんな日の当たらない場所に花壇があるなんて意味深に見えるかもしれないけど、これは今校庭にある花壇を作る時に、いらなくなった古い花壇を裏に持ってきたってだけでね。
要は不要物をここに片付けただけで、ここで花や植物を育ててたわけじゃないんだよ」
先生はレンガで組まれたスペースを指さしました。
「花壇っぽい形を残したのは、当時の先生たちの遊び心かな。
そのレンガの囲いの中は、今は粗大ゴミ置き場でね」
危険物に児童が近付かないように立ち入り禁止にしてあるのだと、校長先生は話しました。
「だけど、そういうのが逆に子供たちの想像を掻き立ててしまうんだな。
夜の庭園ねえ......」