ラヒの預言書

「えっ?」


「お前の罪滅ぼしは、昨夜のの事を思い出す事だ。お前にも私が受けた不敬を味わって貰う。それで痛み分けといこうじゃないか」


「確かに.......それで平等ですが.......私は昨夜の事は覚えていなくて.......」


「大丈夫だ。お前は言われた通りにすればよい。」


「でも.......でも、ここでするのですか?せめて部屋で.......」


「なんだ?何か知っている様な口振りだが?別に無理にとは言わないが.......」


「いえっ!!やります!!やらせてください!!」


キルバルはニヤリと口角を上げると、立ち尽くしているソルの腕を引いた。

トスッと跨る様にソルの身体はキルバルの膝の上に落ち着いた。


「あっ!あっあのっ、これは不敬に当たらないのですか?」


「いや、これでいいのだ。昨夜も自ら私の膝に乗って来たではないか」


「えっ?私、本当にそんな事をっ?!!」


キルバルは満足そうに腰に回した腕に力を込めた。


「うわっ!!」


密着する様に引き寄せられた身体は、逃げ様にもビクともしない。

恥ずかしさで顔から火が吹き出しそうだ。


「これ邪魔だな.......」


キルバルは胸元を隠していた薄絹を唇で挟むと、器用にそこから引き抜いた。


「あっ.......」


深く胸元に入れ込んでいた為、薄絹を引き抜く瞬間、胸の敏感な所に擦れていく。


「お仕置きには丁度いい衣だな」


< 61 / 90 >

この作品をシェア

pagetop