~恋~ 私、初めて、恋してます。
流星の幹部side



トイレから出て、教室に向かった。


扉の前で、震えながら、呆然としながら佇む亜美。



雅紀「どおしたんだ?」


彪雅「なんか」


雄星「おかしくね?」



俺たちは、走り出していた。


さっき、オーラを感じて、零蝶なんだと、再確認したばっかなのに、その背中は、すぐ壊れしまいそうなほど、儚く見えて。

強がってるだけで、ほんとは弱いただの女の子なんじゃないかって。


玲音「亜美っ」


傾いた体を、抱き止めた。


すごく細くて、スッゴい軽くて、壊れ物を扱うようにそっと抱き上げた。





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