朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】


お互いの家から近い公園に呼び出した。


小学校の頃、転校前日の笑満と初めて逢った場所でもある。
 

笑満は、私が知っていることに驚いた。


「なんで咲桜が知ってんの⁉」


「ある優しい情報筋から」


「流夜くん何してくれてんの⁉」
 

それとわかるような形容はしていないつもりだったのにばれていた。


なぜだ。


「ってことは遙音くんと流夜くんが接触したってことだな⁉ くそっ」


「笑満、言葉遣いは優しく」


「混乱中くらいゆるして!」
 

……怒りの向きがわからないくらい混乱しているのはわかった。

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