朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】


うー、こういう話をするのは恥ずかしい……。


と言うか、なんでこんなに形勢逆転してるんだ。


「そかー。でも流夜くん言ってくれてよかったね」


「うん……嬉しかった」


「ちなみにさ、もしほかの人にすきだって言われたら、咲桜はその付き合う前提? 

を、提案出来たの?」


「え……それは考えてなかった……」


「じゃあ今考えて」
 

容赦なく促されて、考え出した。
 

例えば、近い人では頼だろうか。


うん、提案なんて出来ない。


クラスの男子も考えてみた。


教師である流夜くんと比較するためにほかの男性教師も考えてみた。


……誰もダメだった。

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