朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】



「……なるほど? そういうことになったのか」


「うん。というわけで、明日は休み時間ごとに行くので」
 

いつもよりは遅くなったけど、流夜くんの家を訪ねた。


口で報告返しもしたかったし、なにより宣言を実行するためだ。


「どうぞ」


「なにがだ?」
 

私が迎合するように腕を広げると、胡乱な瞳で見られた。


「抱きついていいですよ。ちゃんと起こすから」


「……お前自身が地雷ってのはやめてくれ」
 

昨日の宣言を果たそうと思って来たのだが、あれ? いらなかったかな。

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