朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「……流夜くん」
「早目に言っておきたくて」
「うー……。行動起こすときは次からは先に言っておいてください」
「……悪かった」
咲桜の顔は、松生には自分で言いたかったと言っている。
今日松生とここに張ることは昨日俺と逢う前に決めていたようだから、言うタイミングは解決した今までなかったのだろう。
咲桜は松生を大事にしているから、そこはすまないことをしたと反省する。
「笑満さん……流夜くんと付き合うことになりました……。なにこれ恥ずかしんですけどっ!」
途中で限界にきたようで、顔を覆って叫んだ。
「お、おめでとう!」
松生が思いっきり咲桜に抱き付いた。
「やったー! よかったー! 咲桜が自分に鈍感だから心配だったんだよー。咲桜おめでとう! 先生お手柄!」