朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
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「ご機嫌だね。僕の課題はクリアしたの?」
吹雪の住処に足を踏み入れると、氷の矢のような声が飛んできた。
「……課題なんて出された覚えねーけど」
「あれ? そうだっけ? 色ボケを治して来いって言った覚えが僕にはあるんだけど」
「……あれって課題だったのか?」
いつもの毒舌だと思っていた。
「大体、んなボケてねーよ」
「大概色ボケてたよ。あんときの流夜は」
バカだよね。
そうかよ。
……口では吹雪には敵わない。
「……咲桜と付き合うことになった」
「あ、そうなんだ」
告げると、吹雪はスタスタと自分の机に戻っていった。