朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「おい、お前から訊いといてそれかよ」
「だって僕、流夜の恋愛事情なんて興味ないし」
「だったらハナシ振るなよ!」
「えー、そんなに構ってほしいの? はいはい。よかったね。どういう経緯で付き合うことになったの?」
「雑に訊くな!」
憤慨して、無視を決めた。
咲桜と偽婚約だけでなくなった経緯など、わざわざ話したくはない。
お互いだけが知っていればいい。
……咲桜のことだから松生には話しそうだけど。